あの頃の自分にあったらなってもの、ネットとかさ。
昔、仕事で田舎に住んだことがあって。
車があれば、どってことなかったんだと思うけど、免許すら持っておらず。
スーパーは3km先。本当は2.5kmくらいなんだけど、田舎あるあるで駐車場がやたら広大で、敷地に入ってから行きたい売り場まで、+0.5kmは堅いんじゃないかと思う。レンタルビデオ屋は5km先(もっとあったかもな)。大きな本屋は自転車で30分走ったところだった。
友だちもいない見知らぬ土地での一人暮らしだったし、勤め先は徒歩圏内だったから、時間はたっくさんあった。(お金はあんまりなかった)
若さや好奇心でしょっちゅう外に出ていた。そして家に引きこもり続けることも許されぬほど、時間を潰すものを何も持っていなかった。
当時はガラケーで、使っていたSNSはmixiだった。できることなんてたかが知れていた。あまりになにもない我が家と、周囲の環境を不憫に思った父が17インチの小さいテレビを買ってくれた。これまた田舎あるあるだけど、家ががらんと広く、小さいテレビはどこから眺めても遠かった。そして番組数が少なくて驚いた。当時は、TVチャンピオンの再放送ばかりで、それも複数のチャンネルでやっていた。
あの頃の私に、iPhoneやタブレット端末、NetflixやYouTubeがあったら。Amazonや楽天市場で買い物ができたら、もっとラクで、もっと楽しかっただろうと思う。
話は変わって、子どもの頃から変わらず好きなものがある。シールやペンなどの文房具。今はネットで海外の文房具も買えちゃう。最近、中国の商品を輸入しているお店で、マスキングテープ素材のステッカーを大量に買った。大量ってもう、300枚じゃきかんくらい。(アホ)
今ではもう買わいものでも、あの頃の自分が絶対喜びそうなものをたまに見つける。なんか叔母みたいな感覚に陥って「ぜんぶ買ってやりてぇ…」ってなる。
昔は、父や叔父さんが海外出張に行く時くらいしか、異国を感じられるものは手に入らなかった。毎度すっごく楽しみにしていたお土産は、ちょいとロマンティックで素敵なものを選んでくれたな。けれど、現地でメジャーなノートとか雑誌とか、ちょっとしたコスメとかそういうモノは買ってこないのね。そこはやはり父や叔父だよね。せめて母が行ってくれればいいんだけど。(欲に駆られて無理言うな)
父の場合、タイやシンガポール出張が多かった。手仕事系のお土産が多かったな。どのお土産もすっごくかわいくて、単価も安いらしくいつも大量だった。叔父はオーストリアに行ってて、それはそれで羨ましかった。私の父には、欧米やらヨーロッパ、北欧あたりにも行っていただきたかった。(また平気で無理を言う)
過去の自分を甘やかす方法考えたところで、なーんの意味もないけれど。ポジティブな「もしも」はいいね。