ここに置いておきますね。

脳みそから取り出した駄文の書き置き

※ネタバレ イカゲームはデスゲームの入門ドラマ

Netflixで9月17日に配信されたてホヤホヤの新作ドラマ、『イカゲーム』を観た。

 

Netflixイカゲーム紹介ページより引用

勝てば天国、負ければ…即死。賞金に目がくらみ、奇妙なゲームへの招待を受けた参加者たちを待っていたのは、昔ながらの遊びを取り入れた死のゲームだった。

 

借金で首が回らなくなった人たちが、莫大な賞金のために繰り広げるデスゲーム。『カイジ』とか『ライアーゲーム』とか、そんな感じ。でも脳みそがヒリヒリするほどの頭脳戦ってことはなく、構えずに眺めていられるシンプルルール。

カイジ』も『ライアーゲーム』も、設定そのものが頭良すぎて、「自分が置かれている状態を理解して、ちゃんと緊迫できてる参加者すごいな」って思うもんね。私、あの場にいたら「え、ごめ、もう一回言って?」って言いまくってる。「ごめ、絵で描いて見せて?」って。(IQ2)

私が参加するなら、絶対ライアーゲームよりイカゲームだわ。ライアーゲームはルールが理解できないせいで、死ぬ確率が爆上がりする。

賞金は455億ウォンなんだけど、日本円で言ったら45億円くらい。ゼロひとつ取るよ。ドルならゼロふたつ付けるよね。最近フランスが舞台のドラマ『ルパン』観たけど、突然ユーロと言われましても…って思うよね。(私だけ?) 海外の通貨が出るものは、上映前に「0をふたつ付けてご鑑賞ください」とかメッセージ欲しい。

 

※ここからはネタバレしまくるのでご注意を※

 

 

 

 

 

イカゲーム』は、デスゲーム系の醍醐味に欠けるなぁと思った。普段の生活なら絶対に言わない(からこそ絶対に言いたいセリフ)「貴ッ様よくも!」みたいな裏切りも、それほどない。ゲーム終盤で「なるほどそれがそうなったかー!一本取られたわい!」みたいなこともなかったなぁ。

 

それでもまずは、一話目のラッキーコン・ユに御礼を言いたい。

そして最終話でのおかわりコン・ユにも。

ありがとうございました。

スーツのパンツが若干つんつるてんで、座った時に靴下のさらに上のスネまで見えてたけど。あれは正解なのかな。アルマーニとか、そういう界隈でもあれが粋なのかな。

フロントマンがイ・ビョンホンだったかー。スタイルいいな〜とは思ってた!奥さんカワイイよねー。(関係ない)

 

感想としては、10満点中6点かなぁ。感情移入があんまりできなかった。

そもそもギャンブルが理由で借金膨れ上がり系は、感情移入できないんだよね。(根本)

北朝鮮ちゃんと、刑務所ちゃんは可哀想だった。

あと、アリね。アリ、誠実で謙虚で小さい力持ち。アリのとこだけ泣いた。

でもさ、アリが韓国語話してると、「外国人が、さらに他言語を!」って思わん?どっちの言語もわかんないことが、さらに貧困と移民の難しさというか、アリ一家に強いられた困難のイメージを増強させてる感じ。おかげで余計に「アリ!」ってなったよ。

それにしても主人公の弟分(ソウル大卒)が、アリの大事な”総勝ち巾着”にね、一旦ジャージ被せる時ね。「不自然だよ!アリ!社長の動き超絶不自然!」ってね、思ったよね。でも”もう一度社長を信じたいアリの気持ち”察したらさ、もうさ。アリー!

アリー my looooooove!(ドラマ違う)

 

おじいちゃんは、どんな手を使って主人公を勝たせるんだろうって思ったよね。「ありがとう、楽しかった」的展開でさ。想像だけで涙で画面が見えなかった。でも想像の方がいい展開だった。(驕りが過ぎる) まさかの「お前が嘘ついて勝ったことについてはどうお考え?知ってんぞ?」みたいな、突きつけ系虚無セリフにはたまげたが。

 

そしてそもそもの主人公よ。

主人公さ、「バカだけど真っ直ぐなヤツ」みたいな描かれ方してたけど、あの設定は途中からじゃない?はじめは甘えの強いクズでしかなかった気がするけど。

いっそ幼馴染の弟分(ソウル大卒)の方が、キャラにブレがなくて気持ちよかったわい。主人公、最終戦でさ「お前がみんなを殺したんだ!」って弟分をしこたま殴ってたけど、いやお前もじゃ!ってね。なんで自分を棚にあげるかね。おじいちゃんに嫌な嘘ついて勝ったじゃんよ。理不尽な物言いに言い返さない分、弟分(ソウル大卒)の株が上がっちゃったよ。

 

あとあの赤い髪は何。気分転換てっとりばや過ぎるだろ。失恋から立ち直りかけの女子か。

『ウォーキングデッド』でダリルがウォーカーの耳でネックレス作って以来の奇行よ。おばぁちゃんとかに見せたら「やだ、あんた!紅生姜みたいじゃない!?」とか言われるやつよ。タトゥーとかじゃ駄目だったんか。失った仲間たちの番号とか彫ったらいいじゃないか。ドラマチックだし。

 

またイカゲームに舞い戻る描写は、シーズン2への布石とは思うけれどさ。結局また娘との約束守ってないじゃんって言うね。フロントマンの言う通りそのまま飛行機に乗れやいって言うね。お金借りに行って、新しいパパを雨の中怒鳴りつけたのが、娘の最後の記憶更新中よ?たぶんあれ以来会ってないよね。はよ会いに行きなさいよ。(改めて)フロントマンは正しい。

 

イカゲーム開催の理由が、お金持ちの暇つぶしだったのも、ひねりがなかったなぁ。「貧乏人が自分の欲のために戦う姿が見たい」的なのも、あ〜そういう人いる〜お金持ちあるあるだよね〜みたいな気持ち。お金持ちが品も知性もなくてなぁ。旧タイプな感じだったなぁ。おもてなしとして使う家具が、ボディペイントした裸の女性だったり。そういえばイカゲームの運営って女の人いなかったし、先進的じゃなかったなぁ。無理くりフェミニズムを推すわけじゃないけど、最近では女性が一切出ないのは不自然に感じる。

スパイラルパーマおばちゃんおねぇさんとヤクザも、既視感がある関係だったな。戦略だとしてもヨヨヨヨ泣きながら縋りつき「あんたぁ行かんといてぇ!アタイ、あんたなしじゃ生きていかれへん!」みたいな昭和的描写ね。なんというか演歌とか昭和歌謡っぽいよね。

 

運営の人もずいぶんしんどそうな労働環境っぽかったけれど、あの人たちも奴隷なの?それとも何かは約束された従業員?給与形態はどうなってるの?ヤクザとかチンピラなのかなぁ。稀にマスク外すシーンはあれど、普通のオッちゃんだったりするんだよなぁ。なんであんなに銃が上手いんだろ。

デスゲーム系入門で観るドラマが、『イカゲーム』だったらいいと思う。定番の衝撃と、デスゲームにしてはマイルドな進行と描写で。でも頭脳戦とか、アイデアが勝利するような映画をたくさん観てきた人には物足りなそう。なんか、なんていうか、絶望感が少ないんだよね。『バトルロワイアル』みたいな逃げ場のない絶望感はない。参加者は自分で選択してあの場に来たからかなぁ。

デスゲーム系で好きなのは『ハンガーゲーム』ね、超面白かったんだよね。

知力×体力×運みたいな感じが、もうデスゲームの醍醐味満載っていうワクワクがあって面白かったなぁ。1がとにかく最高で、2はなかなか。ファイナル×2本は、正直観なくていい。(ひどい言いよう)

 

もっと強烈なデスゲームを…見せて…くれよっ!(末期)でも、綱引きはめちゃくちゃ面白かった!よ!