ここに置いておきますね。

脳みそから取り出した駄文の書き置き

眼鏡は顔の一部だってば

今年の春ごろ乗った通勤電車で、おかげさまで80周年のオグラ眼鏡店が「眼鏡は医療機器です」ってポスターを掲げていた。昔テレビCM(ラジオだったか?)で流れていた「眼鏡は顔の一部です」ってキャッチコピーを思い出す。(それはどこメガネのキャッチコピーだったか)

中学生の時に彼氏がいた、おませさんなKakioki。

彼氏のお母様が、いわゆる教育ママだった。高校受験にも大変に力を入れていて「お父さんのようになってはいけない」とか平気で言うお母様。私は大嫌いだった(し、お母様も私のことが大嫌いだった)。

その彼氏が「今度の試験は頑張る」という。どうやら成績次第では、ずっと欲しかったベースが買ってもらえるそうだ。

私の家では、成績が悪かった場合の罰もないかわりに、成績が良くても特にご褒美の設定はなかった。(めっっっちゃくちゃ褒められはする)

我が家は「え、なんでご褒美?あんたの人生・あんたの勉強じゃん」というスタンスだった。私はそれにものすごく納得していたので、ひとんちのご褒美システムはただただ不思議だった。

試験勉強を頑張る彼氏。応援する私。(お前も勉強しろ)

ところがある日、彼氏が浮かない顔をしている。理由を聞くとお母様に「ご褒美はベースかメガネか選べ」と言われたそうだ。(彼氏は目がとても悪いにも関わらず、裸眼だった)

それを聞いて思わず「メガネは顔の一部なのに?」と聞いてしまった。

あの時のモヤつきを、今でもたまーに思い出す。確かにベースは高価で、メガネも高価。あの当時はZoffJINSもなく、メガネというのはきちんと買うと8万円くらいするのが普通だった。

親としては、同じ8万円払うなら、ベースよりメガネを買いたいだろう。だとしても、それをご褒美リストにねじ込むのはいかがなものか。結局ベースを選んだ彼氏は、そのあとも裸眼で過ごした。

彼氏とは1年くらい付き合って別れたけれど、あのモヤつきとは20年経ってもまだ付き合っている。そして電車で見たオグラ眼鏡店の「眼鏡は医療機器です」って広告。そうだよね!そこを渋る親にモヤついたんだわ!なるほど!

 

完全なる余談だけど、ちなみにそのお母様、私の母親に電話でケンカを吹っかけ撃沈していた。(相手が悪かったな)

お母様:おたくの娘さんとお付き合いしてからというものの、うちの息子の成績が下がってるんですけど!?
母:そうなんですか?うちは別にそんなことないですけどね〜おたくの息子さんは何が問題なんですか?(すっとぼけ)
お母様:なんて失礼な!あなたには話が通じない!
母:そうですね、私も同感です(すっとぼけ)なんで電話してきたんですか?
お母様:ギャギャギャギャッ!

まぁそれを機に別れ…はしなかったけど、その弊害が逆に2人の恋心を盛り上げ…もしなかった。(なんなんだよ)

なんてことを考えた、5月の通勤電車。

ちなみにその彼は、「勉強を頑張って、将来は薄毛治療の研究をしたい!」とかなり具体的(かつ切実な)夢を抱いていた。その後いかがお過ごしですか。