ここに置いておきますね。

脳みそから取り出した駄文の書き置き

母に無趣味を心配される。

無趣味の人Kakiokiですどうも。

一昨日、母に付き添ってもらってワクチンに行きまして。(持病のためなんですけど、母、会場入って速攻でいなくなって、一番そばにいて欲しい時にベンチで本読んでおったぜ)

すべて終わって、ちょっと休憩がてらカフェに行き、夕飯の買い物もして、結局半日ほど一緒にいたんですがね。最後の最後に言われたのが「趣味を持ちなさい」だった。唐突だった。

趣味を持っていないことの弊害が、どっかに滲み出てるんか私。

自分の気付かない言動や行動で、相手に(こいつ無趣味だしな〜)とか思わせてるんか。

(一人っ子だしな〜)とか(血液型●型だしな〜)とか、(賃貸だしな〜)とか(ペット飼ってないしな〜)とか(車持ってないしな〜)とか(子どもいないしな〜)とか(実家暮らしだしな〜)とか(未婚だしな〜)とか、そういう現代の日本に数多ある不本意カテゴライズ無趣味版に入ってるんか。困った。(あとやめて)

 

無趣味かと言われれば、無趣味だ。

でも好きなことはいっぱいある。

  • 文章書くのが好きでブログやってる
  • ガジェット好きで調べたり比較したり、買ったり買わなかったりしてる
  • Netflixもアマプラも元取るほど観てる
  • YouTubeにまで手を出し始めてる
  • 文房具屋と本屋は用がなくても行く
  • 知識欲が意外とあり、知りたいことを猛烈に調べ上げる
  • 絵や写真、アート、デザインが好きでPinterestを眺めてはうぉおおお!って嫉妬に狂ってるし、美術館も行く
  • 英語と韓国語に興味津々、語学というより表現のバックボーンが知りたくなってる

…どれも本当に好きなことだ。でも趣味かと言われれば、「?」で返す。んん…趣味ってなんだろね。

 

強烈な欲求みたいなものだとカッコいいんだけど。「絵を描かなければ…っ!」って言いながら寝食忘れちゃうみたいな。ゲーマーでもいるよね、一日18時間プレイしてます、みたいの。(いや寝ろ)(風呂入ってから寝ろ)

まぁそこまでいったら趣味じゃないか。

 

母に言われたのは「ミシンを買え」だった。たしかに私、何年かに一度ペースでミシン欲しがってるんだよね。

ジャケットとか作れたらいいけど、そんなとこまで行かずとも、ワンピースでも、もっと言ったらコースターでもいいんだけど。ミシンがある生活っていいなと思ってね。ミシンが出てる生活っていうかさ。気軽にミシンの前に座って、思いつきで作っちゃうのいいなってね。

だってさ〜気に入った一枚の布がワンピースにもバッグにもなるんだよ?欲望無限大じゃない?今なんて布団カバーもクッションカバーも腐るほど欲しいのに意外と高いから、腐るまで使うしかないじゃん。

 

私の母は、編み物をやっていてね。インスタもちょっとした地下アイドルばりにフォロワーがいるんだけどさ。ミシンも上手で、型紙も自分で引いて、な〜んでも作れるのよ。

 

そんな母にね「洋裁できたら今の生活が充実する上、老後も楽しい」と言われたんすな。老いてから洋裁始めるのはキツい。けれど今のうちに身につけておけば、どんなに視力が落ちても、手仕事なら感覚で続けられるからと。

 

ほぅ…。

 

iPad買う前にミシン買っとけ」

 

とな。「iPad買っても動画観るだけじゃん」とな。

刺さる…グッサグサ刺さる。母親ってなんなんだろうね、刺してくるよね、真顔で。

実際問題どうするか、まだちょっと勇気でないんだけどさ。ミシンかぁ…。

 

(無趣味って危険かぁ)

コロナワクチンでわさびのこと思い出した

昨日コロナワクチン1回目、行ってきました。

当初の予定では10月末に1回目がやっと打てるぞ!でも2回目は予約枠すらなく、年内に完了できるんか?の不安でいっぱいでした。それがある日突然ポーンッと予約枠を大型解放してくれましてね。

予約枠大解放の朝、私はお弁当を作り、夫の出勤に送り出したあと。夫はその道中で。思い切って1回目のキャンセルをして、再び取り直したんす。

普段から夫に「ながらスマホは頭悪そうだからやめてね」とか言っている私も、その時ばかりは「でかした!ナイスジャッジ!マルチタスクで頭良さそう!」とこの上なく頭悪そうな褒め方をしました。

おかげで夫婦ともども、1回目を9月末に、2回目を10月末にとり直せたのでありがたやー。

私は持病があるので母に同伴してもらいましたが、入り口まで一緒だったはずが、振り返ると母おらず。あとで聞くと「なんか大丈夫そうだったから」というまさかの見た目を理由にいなくなってて、大変にビビりました。

(はじめは「持病があるので付き添いしていいですか?」と母親らしく聞いていたのに、関所が多くて面倒くさくなったんだって)(そこ挫けんな)

 

あとから理由を聞けば笑えたのだけど、当の私は会場で「おがぁーざぁあん!!!」と涙目で叫びたくなっていましたよ。

きっかけは予診(だっけ、問診?注射前にお医者さんに質問してもらうやつ)で「アレルギーありませんか?」と聞かれたこと。

事前の問診表に「なし」と記入していたのだけど、はて、なぜわざわざ聞くかいの?と思っていたらアナフィラキシーショック、怖いからね、本当にない?と念押し。

あぁ…日常的に避けるのが上手くなりすぎ、その上、言葉にすると大抵笑われるが故、無意識にフタをしていた食品がひとつ。

「…あの、わさび…」

「わさび食べるとどうなる?」

「息が詰まって、呼吸の仕方がわからなくなります…」

「あ、それこわいね、気道系は危険だから、30分様子みましょう」

(こここここわい!おお…おかあさん!?どこっ!?マ…ママーーーン!)

 

いや〜驚いた。わさびアレルギーにこんなに真剣に耳を傾けてくれる初めての人に、アナフィラキシーショックを心配されるなんて。ビビった。

私、別に医者の診断で“わさびアレルギー”名乗ってるわけじゃなんだよね。ただ、子どもの頃からわさびが何かの拍子で口に入ると、脳が死を覚悟するだけだから。死の概念を理解できなかった幼少期から、(あ…死…)って思うだけだからさ。呼吸の仕方がわからなくなるんだよね〜不思議!

いや〜今回の医者の反応、私、やっぱりわさびアレルギーっぽいね。(今さら)

 

わさびってね、人生でも避けようと思えば大抵避けられる。

もともと食べ物の好き嫌いを人前で話すことが好きじゃない上に、食べられないほど嫌いなものがないんだよね。飲み屋でわさびとかれた刺身皿シェアされても、唐揚げばっかり食べてればいいわけで。

いいお寿司屋さんなんて、気心知れない人とは行かないし、廻転寿司は今時サビ抜きがデフォルト(ありがたやー!)。

「うまいもん食わせてやるぞ!廻らない寿司屋行くぞ!」みたいな上司的な人といても「お刺身そんなに好きじゃない」って言えば、相手もそんなヤツにお金使うのはつまんないしね。(せっかくご馳走してくださるのに断るは失礼なので、実際は「お肉大好き!」をアピールするにとどめ、すり替える)

だからわさびアレルギーって、わざわざ人に言わなくても、バレない。

たまに私がわさびの強要と呼ぶのがあって、旅館とかちょっと良いお食事処でね、アレルギー聞いてくれるのあるじゃない?そこで、出されたものを残すのは嫌だから事前に「わさびダメで…」って言うとさ、通じない時あって。本当にたまーにだけどね。「本当に新鮮なわさびは辛くないから!ぜひ食べて!」とか料理自慢の大将に言われるのね。たぶん自慢の逸品で、嫌いの概念を好きにひっくり返したいんだろうね。でもアレルギーってそう言うもんじゃないんすわ。辛いからダメなわけじゃなくて、成分がダメなんすわ。

そして長野、長野旅行めっちゃ危険。長野はわさびがサラッとシレッと入っている。刺身さえよければ良いとかじゃなく、和え物とか、飾りでフワッととかある。一見わさびとわからない。だから私もうっかり食べちゃう。(すぐ出せば死ぬのは0.18回ぐらいで済む)

水自慢、わさび自慢だからね、長野は。でも料理が何食べてもめっちゃ美味しいし、空気も人もよくて、旅行で一番行っている土地が長野。挫けない心。(0.18回くらい死んだ直後はしば〜らく挫けてグロッキーだけど)

そして人のアレルギーを笑うのは、アレルギーを理解してない人たちね。

キミたちが憎いがキミたちになりたいよ怒

「サビ抜きしかダメなの〜?舌が子どもなんだな〜!」とか言われちゃう。

いや、酒盗ゴルゴンゾーラ、アンチョビ、今は亡きレバ刺し好きな子どもいるなら連れてこい!(そしてその子どもは幼少期の私だぞ!)って思うよね。キムチをはじめ、韓国料理大好きだぞ!辛いのがダメなわけじゃないんでぃ!渡り蟹のキムチなんてジュパジュパ吸って食べるぞ!っていうね。

 

まぁそういうなんやかんやで、面倒くさいから「わさびアレルギーを隠す」って言うのが染み付いちゃって。(そうそうワクチンの話してたんだったよね、ごめんね)

お医者さんに念を押してくれたおかげで、わさびアレルギーを思い出したよ。ありがとう、お医者さん。バカな私を疑ってくれて。

 

おかげで注射を打ったあとに30分その場に様子見ステイ。(普通は15分で済む)

その間、母を探すもおらず。いいんか!?私、アナフィラキシーしてショックかも知れんのだぞ!?と不安。

(後で気が付いたけど、私だけ他のステイの人たちより遠くて広い席に通されたんだよね)

(あれって万が一のために空間を確保してたんだなぁ)

 

結局何事もなく30分過ごし、無事解放。

ありがとうよ、医療機関の方々。

 

打った直後から腕がワヨヨーンと違和感。

帰りにカフェで一息入れ、夕飯の買い物なぞをするのに少し街へ出た。3時間くらい経つと腕が痛みだし、帰りのタクシーで受け取った小銭を持つ手が超重い。

 

7時間経過したあたりでは首の後ろがワンワン熱い。他は特に変化なし。早めに寝たかったが不眠症が故、腕いてー言いながら起きてた。

 

夫は今日、今、ワクチン1回目を受けている。牡蠣アレルギーは何分待ちだろうか。

追記:夫の牡蠣アレルギーは申告しなかったらしい(ばかちんが)元気に帰ってきたけど、よいこはマネしないでね!

誰彼構わず侵食してくるほどの流行ってもう味わえないのかなぁ

恋人達はとても幸せそうに
手をつないで歩いているからね
まるで全てのことが上手く
いっているかのように 見えるよね
真実はふたりしか知らない

△出典:『appears』ayumi hamasaki/Kazuhito Kikuchi1999年

夕飯の買い物に行く道すがら、サンダル履きで畑の横を歩いていると、こんなフレーズを思い出した。(どんなシチュエーションだよ)

しみじみとすごいなぁと思う。

浜崎あゆみの『appears』という曲の歌詞なんだけどね。

何がすごいって、当時大したファンでもなかった私の脳に、きちんと刻みつけられているのがすごいと思ったんだよ。

街やテレビ、ラジオや友だちの鼻歌も使って、いたるところから流れていたんだから。

 

いつだったかワンピース(海賊王の方)が流行っている話をしたら、母がドラゴンボールほどじゃない」と言う。

ドラゴンボールは母が子育て真っ最中に流行していたんだけど、「あの時は老人でもドラゴンボールを知ってたからすごい」と言う。ネットなんかもちろんなくて。流行といっても、みんな水曜日19:00にテレビの前で正座してアニメを観るしかなかったあの時代に。マンガで読むなら、ジャンプや単行本を買うしかなかったあの時代に。情報が平等に分配される感じ。うっかり見忘れたり、その日に別の用事で観られないのは、本当に個人の責任だった。その時代でも老人がドラゴンボールを知っていたんだから、すごいってこと。

ほぅ…。

今の流行って”好きな人はディープに知識を漁れるけれど、知らない人にとっては存在しないも同じ”みたいな感じする。昔の流行は、実は観たことないけどイメージはついている。話題振られるとちょっと困るけど、それっぽい相槌は打てる。くらいに、生活に侵食していた感じがある。娯楽コンテンツの数そのものが少なかったんだね。

今は流行の賞味期限もすごく短くて、”乗り切れなかったらじっと耐えてやり過ごせばすぐ終わるから大丈夫”みたいな感じがする。

こういうのは時代の移り変わりだから、どちらが良い悪いってことではないけれど。でも強く長引く中毒性みたいな影響力を、もう一度体感したいなぁと思う。みんなが同じ話題を話すって、異様だけど面白かった。どこから仕入れたのか、自分の願望なのかもはやわからない謎の情報通がいたりね。(あれは本当になんだったんだ)

 

あと全然関係ないけどさ、『ロマンティックあげるよ』のオリジナル版が聴きたいんだけど、どうすりゃいい。YouTubeとかじゃなくて。カバーとかじゃもちろんなくて。ブルーハーツとかさ、聴きたいのに聴けない時はさ、中古CDショップめぐるしかないんか。我々はもう神様(音楽配信系サブスク)がその日の気分で与えてくださった曲しか聴けないのか。急激に聴きたくなったあの曲を求めて、中古CD屋をめぐる音楽ゾンビになる日も近い。松たか子とか。

Audibleはエッセイを選ぶと満喫できるけど高い…

Amazonの「聴く」読書、Audible(オーディブル)を無料体験中のKakiokiです。

今回のキャンペーンは2021年10月11日まで。
無料体験終了後は月額1,500円。いつでも退会できます。

実は以前も無料体験を1か月だけ試したことがあるけれど、1か月を待たずして「ん~別にいいかな」とやめてしまったんだよね。

その時に選んだのが、自己啓発本ではないのだけれど、科学的根拠に基づいた「人間のクセを攻略して頑張ろうぜ!」な本。なぜそれを選んだのかと言うと、小説は文字で読みたいし、学術本は紙で持っていたいし、じゃあこんな感じの本かね?と決めたんだよね。

通勤時間や、家事の最中に聞いてみたけれど、これが結構ストレスだった。ドラマ『ビカミング・ア・ゴッド』のテープを聞かされているようだったよ。マルチ商法創始者が会員に聞かせる、ありがた~い説法のあのテープね。(シーズン1で打ち切りって本当かい?)

Audibleは1冊目に何を選ぶかが大事なんだと思う。

今回はジェーン・スー著の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』にしてみたよ。

www.audible.co.jp

本でも持っているんだけど、一度読んだからこその気軽さがあるなと。

Audible挫折組でありながら、Amazonさんから「もう一回試してみないかい?」と太っ腹な提案をいただいた身。ヘンに得しようとせず、確実に楽しめる方法を探そうとね、思ったわけですよ。実際これが大当たり。

ジェーン・スーポッドキャストをたまに聴いている。Audibleの読み手はジェーン・スー本人ではないのだけれど(中村悦子氏というプロのナレーター)、耳に流れる文体に聞き覚えがあるものだと、素直に受け入れられる。

Audibleでエッセイ、いい。超おすすめ。

ラジオ感覚で聴けるからね。聴き流してもいいんだよ。だって何度も聞けるからね。

そしてAudibleの素晴らしさはなんといっても体が空くこと。

動画を流せば、何かをしながらでもついつい画面を目で追ってしまう。本を読めば、その間なにもできないしな…と結局、先延ばしてしまう。大してやることなんてないのに、読書のハードルが妙に上がっているんだよね。そしてスマホタブレットブルーライトは、最近やたら疲れる。でも触っちゃう。もう嫌だと思いつつ、スマホ 疲れる”をスマホで検索してるんだ。超シュールだし、超バカ。

それが、Audibleを流しておくと、体が自由。驚くほど、そして悲しいほど。可動域が広がる。体も、家の中も、縦横無尽。あ~そうだ、ラジオってこういうのが良かったんだよねって思い出す。

これを読書体験と呼べるのかはわからない。けれど家事の最中だと、頭をからっぽに手だけ動かして精神がニルヴァーナ状態になっていることがある。そんな時、一歩間違えるとヘンに思い出さんぽに出かけてしまって、自分を傷つけてしまうことがある。思い出さんぽによる自損事故。だから今までは動画を流して気を紛らわせていたんだけど。それがAudibleのおかげで、ちょっといい時間になる。本を聴きながら思い出さんぽに出かけようとも、センテンスが変わればそちらに気がそれて軌道修正をしてくれる。

ただ正直に言うと、無料体験を終えた後も、継続するかといったら…んんん。だって月額1,500円だからねぇ。毎月一冊無料にはなるけれど、二冊目は割引料金ながら買うことになる。聴き放題なわけじゃないんだよ~。ただ救済措置(?)として、本の返品(いうか交換)ができる、らしい。

私がこの『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を読み終わったら、それを返品すれば、違う本をまた無料でダウンロードできる、って感じなんだと思う。やったことないから、詳細はググっていただきたい。(そして教えてほしい)

ひとまず!退会しても、ダウンロードしたデータは手元に残るから、気軽に無料体験楽しんだらいいと思う!おかげで私の手元には、前回の無料体験分と合わせて2冊のオーディオブックデータがあるよ。

取り扱い冊数は正直少ない。厚い本なら再生時間14時間モノとかあるし、収録時間だけ見ても相当にかかるんだろうね。そんなだからあるといいな、は、あんまりない。かゆいところには手が届かない。けれど、その分Amazonが絶対回収できる自信があるベストセラー本しかない”っていうのもポイント。

これだけ語っておいて、まだ継続するか悩むけれども。だって月額1,500円だからねぇ。(2回目) 配信側の手間暇やら、サービス内容的にはその価値はあると思う。

ただねぇ月額1,500円だからねぇ。(3回目)

夢に出てくるロケ地や登場人物の不思議

最近なんだろなーと思っていることがあるんだけど。夢に出てくる場所が海外っぽいんだよね。

以前、何かで読んだんだけど。だからソースが曖昧で、科学的事実なのか、都市伝説なのかすら分かんないんだけど。夢に出てくる人物は、自分が過去に実際に会ったことがある人間なんだって。人間の脳ってそんなにクリエイティブじゃないから、この世に存在しない人を夢に中に作り出せない。だから夢の登場人物は、過去に会った人とか、自分が忘れているような街ですれ違った誰かなんだって。

そう考えると、きっとロケ地も、過去に行ったどこかの組み合わせだよなって思う。記憶が曖昧なところは脳が勝手に補完してくれてるんだと思う。夢の中のチグハグさは、その補完のクオリティに由来するんじゃないかと、想像する。

すごく興奮したのが、フランスに留学経験がある友だちは、夢のロケ地がフランスで、言語はフランス語、登場人物に黒人がいたりしたんだよね。私の夢に黒人出てきたことないわ〜!って気がついてすごく感動した。

でね、最近、夢に出てくるロケ地が海外のKakiokiだけども。私、韓国しか行ったことないんす。じゃああれはどこなんだろ。韓国の古い住宅街っぽいと言えばそうなんだけど、雰囲気はエルサレムの住宅並みのぎっしり感。路地裏が入り組んでて、あれはなんなんだろう。最近『ワールドウォーZ』観たからかな〜はて。

そうそう、それでひとつ気が付いたことがあって。“夢に出てくる人物は、自分が過去に実際に会ったことがある人間”って言うのを読んだのって10年以上前なのね。今ほどYouTubeも発達してなかった。私は『エヴァのシンジくんが関西弁を話したら』みたいんなネタ動画をちょっと見るくらいしかしなかった。レイちゃんとシンジくんが、NERVのエレベーターで「あんた屁ぇこいたやろ」「こいてへんって」みたいなやりとりする動画。

Instagramもやってなかったし、映画やドラマはTSUTAYAでレンタルしてたから、今ほど浴びるほどは観られなかった。もしかしたら今の私は、脳が勘違いするほど、海外の情報に触れてるんか?という仮説が登場。

海外のYouTuberが家を紹介してたり、海外の日常が見れたり、得られる情報がリアルになったよね。以前なら、映画とかドラマに出てくる“作り物な生活”しか知らなかったのにさ。だから脳が補完できる幅が広がったのかもしれない。

でもそれって、実際に自分が足を運んで、生で体験したこと以外も反映されるんだと思うと、「いいのかな?」みたいな感覚もある。海外の素敵な暮らし動画を、日本で家でパジャマですっぴんで、ボーッと眺めてただけなのに、脳はKakiokiちゃんの記憶としてアップデートしてくれるんだよね。(脳、いいヤツ)

そんなのっていいの?(何が)

とは言え、これからも定期的に、綾野剛瑛太、坂口健太郎には私の夢に登場していただきたい所存。

いい夢見させて。(いろんな意味で)

※ネタバレ イカゲームはデスゲームの入門ドラマ

Netflixで9月17日に配信されたてホヤホヤの新作ドラマ、『イカゲーム』を観た。

 

Netflixイカゲーム紹介ページより引用

勝てば天国、負ければ…即死。賞金に目がくらみ、奇妙なゲームへの招待を受けた参加者たちを待っていたのは、昔ながらの遊びを取り入れた死のゲームだった。

 

借金で首が回らなくなった人たちが、莫大な賞金のために繰り広げるデスゲーム。『カイジ』とか『ライアーゲーム』とか、そんな感じ。でも脳みそがヒリヒリするほどの頭脳戦ってことはなく、構えずに眺めていられるシンプルルール。

カイジ』も『ライアーゲーム』も、設定そのものが頭良すぎて、「自分が置かれている状態を理解して、ちゃんと緊迫できてる参加者すごいな」って思うもんね。私、あの場にいたら「え、ごめ、もう一回言って?」って言いまくってる。「ごめ、絵で描いて見せて?」って。(IQ2)

私が参加するなら、絶対ライアーゲームよりイカゲームだわ。ライアーゲームはルールが理解できないせいで、死ぬ確率が爆上がりする。

賞金は455億ウォンなんだけど、日本円で言ったら45億円くらい。ゼロひとつ取るよ。ドルならゼロふたつ付けるよね。最近フランスが舞台のドラマ『ルパン』観たけど、突然ユーロと言われましても…って思うよね。(私だけ?) 海外の通貨が出るものは、上映前に「0をふたつ付けてご鑑賞ください」とかメッセージ欲しい。

 

※ここからはネタバレしまくるのでご注意を※

 

 

 

 

 

イカゲーム』は、デスゲーム系の醍醐味に欠けるなぁと思った。普段の生活なら絶対に言わない(からこそ絶対に言いたいセリフ)「貴ッ様よくも!」みたいな裏切りも、それほどない。ゲーム終盤で「なるほどそれがそうなったかー!一本取られたわい!」みたいなこともなかったなぁ。

 

それでもまずは、一話目のラッキーコン・ユに御礼を言いたい。

そして最終話でのおかわりコン・ユにも。

ありがとうございました。

スーツのパンツが若干つんつるてんで、座った時に靴下のさらに上のスネまで見えてたけど。あれは正解なのかな。アルマーニとか、そういう界隈でもあれが粋なのかな。

フロントマンがイ・ビョンホンだったかー。スタイルいいな〜とは思ってた!奥さんカワイイよねー。(関係ない)

 

感想としては、10満点中6点かなぁ。感情移入があんまりできなかった。

そもそもギャンブルが理由で借金膨れ上がり系は、感情移入できないんだよね。(根本)

北朝鮮ちゃんと、刑務所ちゃんは可哀想だった。

あと、アリね。アリ、誠実で謙虚で小さい力持ち。アリのとこだけ泣いた。

でもさ、アリが韓国語話してると、「外国人が、さらに他言語を!」って思わん?どっちの言語もわかんないことが、さらに貧困と移民の難しさというか、アリ一家に強いられた困難のイメージを増強させてる感じ。おかげで余計に「アリ!」ってなったよ。

それにしても主人公の弟分(ソウル大卒)が、アリの大事な”総勝ち巾着”にね、一旦ジャージ被せる時ね。「不自然だよ!アリ!社長の動き超絶不自然!」ってね、思ったよね。でも”もう一度社長を信じたいアリの気持ち”察したらさ、もうさ。アリー!

アリー my looooooove!(ドラマ違う)

 

おじいちゃんは、どんな手を使って主人公を勝たせるんだろうって思ったよね。「ありがとう、楽しかった」的展開でさ。想像だけで涙で画面が見えなかった。でも想像の方がいい展開だった。(驕りが過ぎる) まさかの「お前が嘘ついて勝ったことについてはどうお考え?知ってんぞ?」みたいな、突きつけ系虚無セリフにはたまげたが。

 

そしてそもそもの主人公よ。

主人公さ、「バカだけど真っ直ぐなヤツ」みたいな描かれ方してたけど、あの設定は途中からじゃない?はじめは甘えの強いクズでしかなかった気がするけど。

いっそ幼馴染の弟分(ソウル大卒)の方が、キャラにブレがなくて気持ちよかったわい。主人公、最終戦でさ「お前がみんなを殺したんだ!」って弟分をしこたま殴ってたけど、いやお前もじゃ!ってね。なんで自分を棚にあげるかね。おじいちゃんに嫌な嘘ついて勝ったじゃんよ。理不尽な物言いに言い返さない分、弟分(ソウル大卒)の株が上がっちゃったよ。

 

あとあの赤い髪は何。気分転換てっとりばや過ぎるだろ。失恋から立ち直りかけの女子か。

『ウォーキングデッド』でダリルがウォーカーの耳でネックレス作って以来の奇行よ。おばぁちゃんとかに見せたら「やだ、あんた!紅生姜みたいじゃない!?」とか言われるやつよ。タトゥーとかじゃ駄目だったんか。失った仲間たちの番号とか彫ったらいいじゃないか。ドラマチックだし。

 

またイカゲームに舞い戻る描写は、シーズン2への布石とは思うけれどさ。結局また娘との約束守ってないじゃんって言うね。フロントマンの言う通りそのまま飛行機に乗れやいって言うね。お金借りに行って、新しいパパを雨の中怒鳴りつけたのが、娘の最後の記憶更新中よ?たぶんあれ以来会ってないよね。はよ会いに行きなさいよ。(改めて)フロントマンは正しい。

 

イカゲーム開催の理由が、お金持ちの暇つぶしだったのも、ひねりがなかったなぁ。「貧乏人が自分の欲のために戦う姿が見たい」的なのも、あ〜そういう人いる〜お金持ちあるあるだよね〜みたいな気持ち。お金持ちが品も知性もなくてなぁ。旧タイプな感じだったなぁ。おもてなしとして使う家具が、ボディペイントした裸の女性だったり。そういえばイカゲームの運営って女の人いなかったし、先進的じゃなかったなぁ。無理くりフェミニズムを推すわけじゃないけど、最近では女性が一切出ないのは不自然に感じる。

スパイラルパーマおばちゃんおねぇさんとヤクザも、既視感がある関係だったな。戦略だとしてもヨヨヨヨ泣きながら縋りつき「あんたぁ行かんといてぇ!アタイ、あんたなしじゃ生きていかれへん!」みたいな昭和的描写ね。なんというか演歌とか昭和歌謡っぽいよね。

 

運営の人もずいぶんしんどそうな労働環境っぽかったけれど、あの人たちも奴隷なの?それとも何かは約束された従業員?給与形態はどうなってるの?ヤクザとかチンピラなのかなぁ。稀にマスク外すシーンはあれど、普通のオッちゃんだったりするんだよなぁ。なんであんなに銃が上手いんだろ。

デスゲーム系入門で観るドラマが、『イカゲーム』だったらいいと思う。定番の衝撃と、デスゲームにしてはマイルドな進行と描写で。でも頭脳戦とか、アイデアが勝利するような映画をたくさん観てきた人には物足りなそう。なんか、なんていうか、絶望感が少ないんだよね。『バトルロワイアル』みたいな逃げ場のない絶望感はない。参加者は自分で選択してあの場に来たからかなぁ。

デスゲーム系で好きなのは『ハンガーゲーム』ね、超面白かったんだよね。

知力×体力×運みたいな感じが、もうデスゲームの醍醐味満載っていうワクワクがあって面白かったなぁ。1がとにかく最高で、2はなかなか。ファイナル×2本は、正直観なくていい。(ひどい言いよう)

 

もっと強烈なデスゲームを…見せて…くれよっ!(末期)でも、綱引きはめちゃくちゃ面白かった!よ!

理解されることを諦めた好きなこと

自分が好きなこと、「おっ!」と思うことが、必ずしも人に理解されるとは限らない。それでも「いいですねぇ〜」とまじまじにんまり顔で眺めずにはいられないもの達を紹介したい。

 

女の子が話す韓国語

これ本当、自分でも謎なんだけど、韓国語の音がすごく好き。
普段、映画を観る時って、字幕だとすっごく疲れるんだよね。あと文字だとニュアンスとか取りこぼしているものが多くなって、理解ができないことが多い。だから吹替を選びがちなんだけど、韓国映画だけは絶対に字幕で観たい。韓国語のシャワーを浴びたい。それでもってなぜか、女の子が話す韓国語が妙に好き。耳が気持ち良い。(変態)

 

人のノートや手帳を見る

実際問題見れないんだけどね、プライバシーの塊じゃん。(真面目)
インスタでよくある「見せる、見られるための手帳」みたいのは興味ないんだ。(ジェネリック的立ち位置として見るけど、やっぱりつまんない)
手帳とかノートとか、とにかく書き記されたモノっていうのは、その人の思考の中身とほぼ同義。そういうリアルなものが見たいんだよね〜。思わず走り書きした言葉とかさ。だから太宰治がノートに芥川龍之介と書きまくってたのとか、本当最高よ。
もし時間を止めて自由に動けるチカラがあったら、いろんな人のノートや手帳を片っ端から読みに出掛けるね。

 

日本語ラップ

どうにも「日本語ラップ()」的扱いを受けがちだけど、好きなんだよねぇ。きれいな韻を踏んだ瞬間を体験すると、日本語の可能性が広がる瞬間を目の当たりする感覚。最近見た『オッドタクシー』の登場人物、ヤノのセリフがさ、ラップなの。あれ最高だった。セリフで韻踏めてるってすごい。
あと何年も何百回も聴いた曲で、ある時やっと聴き取れて「あぁ!ここも韻になってた!」って気付く時さ、アハ体験できるんだよね。脳汁じゅわーんよ。
日本語ラップはスルメのように楽しみたい。
神がかり的にラップが上手い日本人、誰か教えてくれ。

 

他にも思い出したら書きたいね、こういうの。そしてみんなのも教えて欲しい。テーマは“理解されることを諦めた好きなこと”だからね。なかなかにカミングアウト的展開にはなると思うが、大好物を教えて欲しい。

 

そういえばさ、鰹の塩辛って『酒盗』って言うじゃん?あれってお酒を盗んででもアテにして楽しみたいって意味なんだよね。すごく良いネーミング。上記の3つは酒盗的狂気をはらんだお楽しみだわ。